出張記 〜ウクライナ編その①〜

さて、濃い出張から帰ってきてから早1週間が過ぎ、10日間でリフレッシュしてきたはずなのに、帰ってきてやっつけお仕事したら、1週間で元通りです(笑)

さて、クリミアからリヴィウという街に引っ越してきたGrand Amourですが、クリミアからは2人の主力スタッフを携えて移動したので、仕事上は元通りなんとかできています。
ただ、クリミアに残してきたた4人のスタッフの代わりに新たにスタッフを現地で雇ったので、教育面では大変そうでした。
今クリミア半島は、政治的にとてもシビアな問題を抱えています。私のブログでご紹介できるほど生温い話題ではないので、政治的な側面の話は避けたいと思いますが、彼らのスピリットを語る上で、民族問題と言うのは無くてはならない話題です。
Grand Amourの社長は、約6割をロシア系住民が占める、クリミアでは少数派のウクライナ人です。
そんな彼は「ドレスを通じてウクライナをアピールしたい」という気持ちが強くあります。
ウクライナという国は、何千年もの間、激しい民族闘争と領土侵略により国という形を保つのが難しい地域でした。
近代になってもロシアとヨーロッパ諸国の間に挟まれ、政情がいつも不安定で旧ソビエトの面影を色濃く残す地域も少なくありません。
ウクライナに限りませんが、陸続きのヨーロッパでは「民族」と「国」というのが、とても一筋縄では説明できない根深い問題にあります。
日本も沖縄や北海道など、民族問題というのはもちろんありますが、島国なだけに、ヨーロッパよりもだいぶシンプルな構造ですね。私たちには、感覚的にはつかめないことなのかも知れません。
そんな中でも、「ウクライナという文化・歴史・国すべてのアイデンティティをドレスに込めたい」という思いが社長Yevgenにはあり、そのウクライナ文化の中心的代表的な場所が、新たな拠点のリヴィウなのだそうです。
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ポーランドまで車で1時間というすごい立地にあります。
街並は、少し古ぼけたヨーロッパ。あまりメンテナンスが行き届いていないので、少しノスタルジックな感じです。
クリミアでは街を歩くたびにジロジロ見られましたが、リヴィウではそんなことも無く。それでもアジア人は珍しいのでたまに見られましたが(笑)
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こういった歴史的建造物は、クリミアには少なかったな。

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ヨーロッパ調の雰囲気です。でもやっぱりどこかヨーロッパと違うので、なんかタイムスリプしたみたいでした。

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馬車に乗ってシティを一周しましたー(^^)

そしてリヴィウは芸術の街。
自由な発想、自由な表現が許されていて、町中至る所にクリエイティブな面白いアートを発見することができます。
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そして、ヨーロッパほど整備されていないので重厚感もなく、とてもカジュアルでラフな感じです。
物価も安く、国自体はお金持ちじゃないのですが、明るく閉鎖的な感じは全く受けませんでした。

そして・・・
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ちょっとオープン過ぎやしないか?!
と思ってしまうほどギリギリらいんなものも・・・これはクリミアでは売れないだろうな・・・

そして、開かれた政府。
なんと議事堂は一般人が出入り自由。
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そして、前回写真を載せた、Grand Amourスタッフ全員と一緒に食事をしたこのレストランでは、ウクライナの民族の歌を歌ってくれるというパフォーマンスがありました。
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でも、Yevgenのママが歌ってくれた歌が一番心に響いた・・・
ママは元々ウクライナの東側に住んでいて、住んでいる間に情勢が悪くなり、リアルに戦争が始まり、リヴィウへ逃げてきました。
ママが歌い始めるとそれにならってスタッフの女の子たちも歌い、3曲くらいが続きました。
泣いている子もいました。
歌詞は全然分からないけれど、ママの歌声には力強い魂の響きがあって、言葉にならない感情がわいてきて鳥肌が立ちました。
ウクライナが旧ソビエト崩壊に伴い独立したのが1991年。さほど遠い昔ではありません。
私たち日本人が血を見ること無く、豊かなこの国で平和に過ごしてきたこの近年も、彼らは激動の時代の渦に巻かれていたのです。
私たちには想像することが困難なほど、強い信念があるのだろうな、と感じました。

どうか、この国が、この国のみんなが、明るい未来に向かって歩みを進められますように。
たかだかダンスのドレスですが、Grand Amourのドレスには、ウクライナという国の、ウクライナ人としての魂が込められているのです。
私は実はすごいミッションを持っているのでは、と今回の旅で感じました。
肌で感じることができました。
こんなちんちくりんでちっぽけな私が、担えるミッションなのかは分からないけれど、少しでも彼らの力になれたら、と、思わずにはいられませんでした。
では、次回はアトリエの様子を紹介したいと思います(^^)
お楽しみに
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